プログラミングは発達障害者向け?(自閉症療育)
1.発達障がいのプログラマーが多数活躍している
GAFA( Google、Apple、 Facebook、Amazon)のような世界屈指のIT企業でも、所属するプログラマーのうち1割は発達障がいであると言われています。シリコンバレーでは、彼らは癖が強い反面、他の追従を許さないほど優秀な技術を持っており、第一線で活躍しています。つまり、発達障がいであっても、IT ・プログラミングの教育は有効であり、活躍することが不可能ではない
のです。
2.「好きなこと」だから熱中しやすい
発達障がいの有無にかかわらず、大多数の子どもたちは、タブレット、パソコンなどのIT機器に関心があります。学校の授業・学習では集中できない子どもでも、IT・プログラミングとなれば強い関心を示し、特技にできる
のです。プログラミングには、関数や数学の証明、演算、美術、音楽、言語といった様々なジャンルの知識や能力が広く必要とされ、学校教育で学ぶことの多くがそこに含まれています。
3.発達障がい者の思考とプログラミングに類似性がある
プログラミングは「規則通り」であり「例外」や「曖昧な表現」はありません。自閉症スペクトラム、LD、ADHDなど、発達障がいには様々な種類がありますが、「規則性やルールの例外を受け入れることに抵抗を感じやすい」、「言葉以外の意味や空気、文脈を読み取るのが苦手」、「曖昧な命令や依頼の理解が苦手」、「一度にたくさんのことを言われると混乱しやすい」などの特徴があげられています。そのため、具体的に指示したり、絵に描いて伝える、日常のことでも規則化、ルール化して伝えるといった教育方法が推奨されています。これらの特徴は、プログラミングの規則に例外がなく、曖昧な命令では動かない、命令は手順通りに実行するなどと類似し、発達障がいの子どもにとって、プログラミングは理解しやすい
ということが言えるのです。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000030958.html
はっきり言うと、プログラミングを学べる能力がある子供はプログラミングでなくても能力を発揮できる子供です。「障害のある子向けの」と書かれていても(プログラミング等の学習ができ、音声指示が聞けるレベルの)という注釈がついている訳です。能力が高い自閉症スペクトラム障害等の発達障害児は、特定のスキルを伸ばすのではなく普通級での生活において問題がある能力の改善だけでも問題なく発達していける可能性があります。