障害者アートは無干渉の結果??
自閉症スペクトラム障害等の発達障害児者の中には、描いた絵が高い評価を受けているケースがあります。彼らの描いた絵は独創的で素晴らしいということが多いようです。これはなぜでしょうか。
これらを解くヒントに絵画の指導方法があると思います。例えば、幼稚園や保育園では、色の指定(「空は青色で描きましょう」、「テントウムシは赤色で描きましょう」)や制限(「何色以上使いましょう」、「黒一色はダメです」)がかかることが多いです。これらは、一定以上の出来を求めるためには致し方ないことですが、知らず知らずのうちに子供の表現方法に画一性や制限をかけてしまっているのではないでしょうか。
一方、自閉症スペクトラム障害児等はこういった絵画指導時に「好きに描いていいよ」とある意味放置されてしまうことがあります。結果として、制限を受けず、指導を受けないため自分が思ったように表現することができるのではないでしょうか。
そう考えると、自閉症スペクトラム障害と診断されていない子供でものびのびと表現させたら天才的な能力を発揮する子供は今より多く出現するかもしれませんね。ただし、指導をあまりしなければ一定の基礎スキル獲得が阻害される可能性がありますが。