ブログ

漢字の書き取りに思う(自閉症療育)

 宿題の漢字練習に時間がかかって困るということはよく聞きます。そもそも漢字の練習を何回も書かせることに意味はあるのでしょうか。

 これは手段の目的化の最たる例だと思います。字を覚えること、字をきれいに書くことが目的であるのに、何回も書くことが目的にすり替わっています。

 そもそも漢字練習は

  • 正しい漢字を何回も書くこと
  • きれいに枠からはみ出さずに書くこと

と複合的な課題になっていることも問題であると思います。きれいな字を書くことを目指すのであれば「きれいにかけた一字を持ってきてください」であればいいし、漢字を覚えることであれば、「学校でテストします」でよいです。

 いっぺんに多くのことを求めてしまっていることも困難を感じる子供が多い一因となっています。

Back

お問い合わせ