純粋というのは善にも悪にもなる(自閉症)
時折、発達障害の子は純粋、素直といった意見を聞くことがあります。これは、子供らしい、愛らしいというだけではないです。
純粋というのは善悪の区別がまだついていないことがあります。例えば、こんな例があります。
ある子供が高いところに登っておやつを棚から出していました。そこを母親が見つけ叱りました。叱った後になぜ子供に叱られたかを尋ねました。そうすると子供は「お母さんに見つかったから」と言いました。
この子は善悪の区別というよりは親に叱られる叱られないという基準で物事を考えています。純粋、素直というのは行動の規範となるルールがまだ定まっていないので極めて不安定な状態です。これからよくもわるくもなりますので、一つ一つ適切なルールを教えていきましょう。