障害に合理的配慮をすると悪用する人がいるという話
米国の私立高校では、生徒の最大46%が試験時間の延長を認められているが、米国立学習障害センターによると学習障害があるのは総人口のわずか5%だ。学習リソース専門家のグレース・ブラウンによると、私の学校で試験時間を延長した生徒は11%前後だ。これは私立校の全国平均より低いものの、本当は学習障害のない生徒の多くが学習障害だと偽り、解答時間を稼いでいることが示されている。
学習障害のある生徒を支援する人々は、今回の事件により学習障害のある生徒への特別待遇が制限されるようになり、試験時間の延長を真に必要としている生徒にとって入試が厳しいものになるのではないかと危惧している。
https://forbesjapan.com/articles/detail/26304/2/1/1
残念ながらこういったことはよく起こります。
- 身体障害を持つ者に対して待ち時間なしでアトラクションに乗れる配慮があったフロリダのディズニーランドで、富裕層がお金を払って身体障害のバイトを雇った。
- 喘息の症状を持つ者に対しては使用できる薬のツールドフランス参加者での使用比率が以上に高い(気管支拡張効果があり、タイムの向上が期待できる)
- 2000年シドニーパラリンピックのバスケットボールでスペインチームが健常者を知的障害を偽装して参加させ、金メダルを獲得した。
こういった問題が起きると、配慮そのものをやめてしまうということがあります。実際に困難が生じている人はいるので、いかに客観的で妥当なデータを出すことが必要になるのですがADHDのような症状だと難しいかもしれませんね。