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本当に発達障害が鬱病を起こしやすいのですか?

(出典:PhotoAC

 1~2月、毎日新聞が「発達障害当事者協会」(東京都新宿区、新(しん)孝彦代表)を通じ、障害者の支援などに関わる62団体に依頼。インターネットでも受け付け、全国の20~70代以上の計1072人(男性482人、女性564人、その他・無回答26人)から回答を得た。その結果、発達障害の診断を受けた862人のうち、うつ病と診断された人は393人(45.5%)だった。対人緊張が強い社交不安症やパニック症などは24.8%▽ストレスなどから体の不調が表れる自律神経失調症は24.7%――で、日常生活でストレスにさらされていることがうかがえる。


https://mainichi.jp/articles/20190327/ddm/001/040/163000c

 一見、発達障害と診断されている者は鬱病を併発しやすいと感じる調査です。ですが、発達障害の診断を受けている₌日常生活や社会生活で著しい困難があるということです。

 つまり、この調査は日常生活や社会生活で著しい困難のある者が鬱病と診断されている率を調べたものとなっています。例えば、仕事や日常生活がうまくいっていないと回答した者の鬱病診断率を調べたら同じような結果が出るのではないでしょうか。この調査も、あくまで発達障害があるから様々な問題が起きると考えており、様々な問題があるから発達障害と診断されるとは考えていないのだと推測されます。

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