優しい先生な程、子供が泣くというジレンマ

　子供が泣くのはなぜだと思いますか。悲しいから？それもあると思います。成長の過程で泣くことを多く使ってしまうのは自然なことです。ただし、４歳を過ぎてもそのような状態であると、問題が大きくなってきます。

　自閉症スペクトラム障害等の発達障害児の中には泣くことを要求手段として使用する子供がいます。そのような子供の場合、厳しい先生より、甘えさせてくれる先生の前で大泣きすることが多いです。それは、甘えさせてくれる先生の前では泣くことに対してご褒美を与えるような環境が与えられていることがあるからです。例えば、

• 泣いたら、子供の近くにいってあげる
• 泣いたら、声をかけてあげる
• 泣いたら、手伝ってあげる

こういったことが起こります。このような場合、子供は泣けば都合のよいことが起こるので泣く行動がどんどん増えていく可能性が高いです。泣く行動が続く場合、泣いている行動にメリットが足されていないか、人によって反応が異なっていないか等のチェックが必要です。