適切なスキルを選んで使う能力について
支援をしている時に常々感じていることですが、教えた能力を適切に使わせることがとても難しいです。例えば、先日あったことで痛感しました。
学校の一日体験で給食を食べました。子供の食器はスプーン、フォーク、箸といういわゆるスプーンセットを持っていたのですが、お箸トレーニングが完了してお箸を上手に使える子供でもフォークだけを使って食べるということが見られました。これは、
- スプーンやフォークという選択肢がある時はあえてお箸を使うことはない
- スープはスプーン等、使いやすい食器を選ぶことができない
ということであると考えられます。また、小学生は他の子供に注意されるから箸を使っているという側面もあると思われます。そういった点でも、自閉症スペクトラム障害等の発達障害児では覚えた能力を適切に使用するということは指示されないと難しいことがあります。