専門外の人の支援方法は勉強になることが多い
福祉分野や、療育分野で働く方は時に学校等で専門分野の勉強をした経験がなく全くの自己流で支援をされている方々がおられます。そういった方々の支援方法は全く参考にならないかというとそうではありません。
これは固定観念が関係していると思います。常識がない人の方が常識にとらわれずによい支援をしていることがあるからです。例えば、公的療育だと
- スケジュール化
- 視覚化
といった方法を必ず使用しなければならないといった誤った観念があります。これらは子供のレベルや状況によっては正しくないのです。それに対して、専門知識がない方は声掛けだけで頑張る、何回も手本を見せる、できるまでやらせるといった一見効率の悪い方法で教えることがありますが、それでも最終的にはできるようになるケースがあります。これは
- 発達障害児に対する決まった支援をするのではなく、その子にあった支援を行おうとする
- 発達障害児の能力を低く見積もらず、他の定型発達児と同じように支援をする
といったことがプラスに働いていると考えられます。療育関係者は「自閉症だから視覚支援」「無理して言葉を教える必要はない」といった固定観念にとらわれることなく支援をし続けていけたら良いなと思います。