子供がお母さんが離れると泣く理由を行動的に説明する
赤ちゃんに限らず、子供は親が離れると激しく泣くことは珍しくないです。これはなぜでしょうか。
「お母さんは安全基地であるから」「近くにいないと不安だから」という説明は正確ではないと思います。それは以下の理由からです。
- 長時間離れる保育園や幼稚園では、別れる時には泣くが、すぐに泣き止むこと。
- ごく短時間のトイレ等でも泣くことがあること。
以上のことから
- 子供が母親から離れて泣くことは時間が関係しているわけではないこと。
- トイレや台所に行くといった日常でよく起こる行動でも泣いてしまうことがあること。
ということが言えます。では原因は何でしょうか。
これは、子供の勘違いから来ていると思います。
まず、家庭では下のようなことが起こっています。
子供は母親がいないと泣き、その後母親が子供のところに戻ります。このように、母親は子供の泣く行動と全く関連なく行動しているように思っていますが、子供は泣かないと母親が戻ってこないと勘違いしてしまう可能性があるのです。これは、理解力が高まるまで継続します。
一方、保育園ではなぜ泣き続けないのでしょうか。
このように、保育園では保育時間が長いため、子供が母親が戻るまで保育時間ずっと泣き続けることは容易ではありません。結果として、子供は「泣いても母親は戻ってこない」ということを学習するため段々と泣かなくなるのです。
このような違いから家庭での母子分離は困難があることが多いのです。