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自発的な挨拶とは

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(出典:子供と動物のイラスト屋さん

私は自発的な挨拶を子供に教えることを重視してきました。なぜなら必須の社会スキルだからです。

最近、気づいたのですが私の教えた子供はセラピーでは自分から挨拶をしてくれるものの、保育園での行動観察等のセラピー場面以外であった時は挨拶をしてくれないのです。

理由は単純で私が子供の顔を見ることで子供が挨拶するということを教えていました。つまり、私が子供を見つめることが挨拶のプロンプトとして機能してしまっていたのです。

自発挨拶は知っている人がいたら自分から挨拶をすることです。よって自発的挨拶を以下のようなステップに変更しました。

  1. まずは大人が見つめたら自発的に挨拶ができるようにする
  2. 他者が促し(「先生に挨拶してきて」等)、セラピストと自発的に挨拶する(セラピストは子供から目をそらしておき、挨拶されたら子供の顔を見る)
  3. 他者が間接的に促して(「何かしないといけないんじゃないの?」等)、セラピストと自発的に挨拶する(セラピストは子供から目をそらしておき、挨拶されたら子供の顔を見る)
  4. 子供がセラピストに自発的に挨拶する(セラピストは子供から目をそらしておき、挨拶されたら子供の顔を見る)

これができたらどんな場所でも子供が自分から知っている人に挨拶できるようになるはずです。

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光とともに…第2巻小学校低学年編第1話

小学校入学を控えた光ですが、光の母親・幸子は妊娠していることから学童保育の利用を考えます。ですが、障害があることから断れてしまいます。
小学校の入学式で光は担任の青木と参加しますが、会場にいた赤ちゃんが泣くことにより、パニックになってしまいます。そんな光に対して入学式に参加していた片倉(幸子の近所に住む母親で幸子のことを妬み、いじめていた)は光を自閉症だと周りの保護者に言い、行動に対して文句を言います。
入学式後、交流学級として1年3組の教室に参加する光と青木。青木は光の障害について説明し、配慮ある対応をとってもらえるように保護者に対して話しかけました。
学校で登園についてのプリントを紛失した幸子は、登校前日に同じ登校班である片倉に電話して集合時間を教わりますが、片倉は嘘の集合時間を伝えます。当日、集合場所で待っていた幸子は立ちくらみを起こし、その間に光は姿を消します。

P5で保育士に「おはよう光くん」と挨拶された光は「お・は・よ・う ひかるくん」と答えています。挨拶ではなく、単なる即時性エコラリアになってしまっています。自発的挨拶を教える必要があります。

P21で幸子は靴の左右を覚えられない光に対して足を指し示して教えるという方法を取っています。否定的な言い方を肯定的に、と説明されていますが、この方法ではプロンプトが出続けているため、光が靴の左右を覚えることはありません。靴の履き方を間違えたら靴の左右をその場で、教えもう一度自分で履かせることをします。もちろん、左右がわからないように靴は揃えず、向きも変えて実施させてよいです。この方法だと、靴の左右に正解しなければ、外に出ることができません。最初は泣くかもしれませんが、必ず自分で靴の左右の違いを覚えます。外出することがごほうび(好子)になっているのであれば、全く気にする必要はありません。

光は入学式で泣き叫んでしまいますが、これは仕方のないことです。なぜなら、入学式は今まで経験したことがないことだからです。行事が苦手というのは自閉症スペクトラム障害児によく聞かれますが、これは正確ではありません。正しくは、慣れていないことは苦手ということです。よって、入学式と同じようなことを映像で見せる、リハーサルを家で行うといったことでパニックは減らせます。嫌がるので行事には参加させない、事前準備をせず行事に参加させるというのは両方とも間違った対応です。正解は、苦手だから前もって練習する、難しい場合は途中一旦抜けるなどの配慮をしてもらうことだと思います。

以上が療育的立場からの意見です。

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自発的挨拶を教える②(正しい挨拶を音声模倣させる)

子供が自ら大人に対してアイコンタクトをし発語することを覚えたら、正しい挨拶を音声模倣させます。

正しい挨拶は子供の音声模倣スキルにより異なります。「おはよう」「こんにちは」と音声模倣できる子供にはその通りに言わせますが、能力的に難しい場合は難易度を下げます。以下が例です。

音声模倣のレベル別挨拶の例

以上のように一人ひとりにあったレベルで挨拶の言語行動を教えていきます。

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自発的挨拶を教える方法まとめ

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(画像引用:GATAG

自発的挨拶を教える方法は以下の通りです。

  1. アイコンタクトをして発語をすることを教える
  2. 正しい挨拶を音声模倣させる
  3. 正しい挨拶を覚えさせる
  4. 毎日実施する場面を作る

 

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自発的挨拶を教える④(毎日実施する場面を作る)

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(画像引用:GATAG

自発的挨拶は毎日実施する場面を作らなければ習慣化しません。毎日一回は実践する場面を設けることで望ましいです。

また、挨拶を自分からできたら子供のレベルに合わせてほめてあげることが必要です。例えば、年少児では高い高いをしてあげる、年齢が高い場合はハイタッチをするなどです。こうすることで挨拶することが習慣化され、社会的好子により自然強化されます。

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自発的挨拶を教える③(正しい挨拶を覚えさせる)

正しい挨拶を音声模倣させるだけでは自発的挨拶を覚えられません。

正しい挨拶を音声模倣させたら以下の順番で一人で言えるようにしていきます。

音声模倣させた挨拶を覚えさせる手順

  1. 音声模倣させその後すぐに一人で言わせる
    教えた言葉を繰り返せるか、即座に実践させます。
  2. スペーシングを実施する
    1.の方法では覚えない場合、「おはよう」「こんにちは」のようにあてずっぽうで答えている可能性が高いです。例えば以下の映像のような例です。

    この子は「アップ(持ち上げて)」「ダウン(下げて)」ということをあてずっぽうに言っています。この状態になると覚える可能性は低いです。よって、このような場合はスペーシングを使用して教えていきます。例えば、以下のような映像です。

    この映像では「マフィン」と答えることを覚えたかどうか、動作模倣の課題を2つ挟んでからもう一度確認しています。このように他の課題を挟んでも答えることが可能であれば、覚えた可能性が高いです。

  3. 間に挟む課題を増やしていく
    スペーシングを使用してもなかなか覚えないようであれば、間に挟む課題をどんどん増やしていきます。

以上の手続きにより適切な挨拶を覚えさせることが可能です。

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自発的挨拶を教える①(アイコンタクトをして発語をすることを教える)

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(写真引用:GATAG

自発的挨拶の最初のステップは自発的にアイコンタクトをして発語をすることを教えることです。

あくまで、自分から指示されなくても他者に挨拶することを目指します。この段階をクリアするには要求場面で自発的にアイコンタクト+発語で要求できることが必要です(自発マンド)。

 

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