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『報酬改定揺れる「放課後デイ」…多くの事業所減収、障害の度合いで差』(記事)

(出典:PENTA

YOMIURI ONLINEの記事です。

 新たな仕組みでは、障害の重い子を多く預かる事業所を「区分1」、軽い子が多い事業所を「区分2」と分けて、報酬に差をつけた。基本報酬は「区分1」は3~5%減、「区分2」は10~12%の減となる。

 「ゆめの森」には比較的重い子が多く、花木さんは「区分1」になると予想した。しかし、市から届いた通知は報酬の低い「区分2」だった。花木さんは再判定を要請。市が改めて保護者に聞き取りを行い、「区分1」となった。それでも新たな報酬体系では今年度は約100万円の赤字になりそうだという。

 市町村からの聞き取りを受けて落ち込む保護者もいる。10歳の息子が「ゆめの森」に通う母親(39)は「親としては『できるようになったこと』を喜びたいのに、『できないこと』を伝えないといけないのがつらい」と話す。

企業の参入等も多かったので、このような報酬減は予想できました。ガイドヘルパーの報酬も同様の経緯で減らされた過去があります。
毎日新聞の少し前の記事にこんなことがかかれていました。

京都市は28日、障害のある小学生らが通う「放課後等デイサービス」の事業所「くるみの森山科3号店」(同市山科区)で今年4月ごろ、管理者的立場の40代の女性マネジャーが障害児1人の頭を平手打ちする虐待をしていたと発表した。同事業所を含む市内の4事業所で1040万円の不正請求もあったとして、運営会社「プレイズコンフォート」(福井市)を10月31日付で指定取り消し処分とした。刑事告発も検討する。

このようなことも起こっているので、精査は必要ですね。

ですが、障害の重い子供を預かるほど報酬が増えるという記事を読んだ時に「ブラックジャックによろしく」の話を思い出しました。

 

(出典:佐藤漫画製作所

このように、いかによりサービスをしたかではなく、何を具体的にしたかということで点数が決められてしまうことは必ずしも質の向上につながらないと思われます。

同様に、家庭内療育を身銭を切って頑張ったご家庭ほど、療育手帳の判定が軽くなって助成金が減らされてしまうこともやるせなさを感じることが多いです。

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『放課後デイサービス「アニメ見せるだけ」? 国が対策へ』(記事)

(出典:GATAG

朝日新聞の記事です。

 障害のある子どもを預かる「放課後等デイサービス」が急増している。開設の条件が緩いこともあって新規参入が相次ぎ、5年間で4倍以上になった。その半面、質の低下への懸念が強まっており、厚生労働省が対策に乗り出した。

千葉県船橋市にある発達障害児向けの放課後デイ「STEP(ステップ)」は2016年10月に開設された。ビルの2階、約70平方メートルの部屋に特別支援学校の子どもらが通う。

月に1度の調理実習日。子どもたちはエプロンをつけ、フルーツサンドづくりに挑戦した。ジャムをうまく塗れなかったり作業が遅れたりしても、職員は「おいしそう。上手だね」と励ましながら見守る。

2時間ほど過ごし、午後5時半に送迎車でそれぞれの自宅に帰る。施設管理者の石毛利枝さん(52)は「自分に自信が持てず息苦しくなりがちな子どもたちが、達成感や自己肯定感を得られるように支援する場所」と説明する。

障害のある子どもは一般の学童保育では対応が難しいため、放課後デイは共働き世帯のニーズが高い。2人の子どもを預けるパート女性(41)は「以前は働くことをあきらめていたこともあった。預かってもらっている間に働けるようになって助かる」と話す。

放課後デイが児童福祉法で制度化された2012年度初めは2540事業所だったが、昨年4月時点には1万613事業所になり、約16万人が利用する。

だが、放課後デイの事業者でつくる「障害のある子どもの放課後保障全国連絡会」には苦情も集まっている。本来は生活能力を高める訓練をする場所のはずなのに、「アンパンマンなどのアニメ番組を見せているだけ」「送迎で2~3時間を費やし、放課後デイにいる間はおやつを食べさせるだけ」といった内容だ。

複数の事業所を利用してきた小学6年の女児の母親(50)は「職員が少なく、子どもが放置されているように感じた施設もあった。娘も行くのを嫌がっていた」と明かす。小学4年の男児を通わせている母親(49)は、アニメを見せるだけだった日もあるとして、「テレビ依存にならないか心配だった」と漏らした。

放課後デイサービスは現在、”儲かる事業”として宣伝され、一般企業の参入も多いです。例えば、アート引越センター等です。放課後デイサービスは学童保育での預かりが難しい子供を預かるという役割が大きく、内容は玉石混交のイメージがあります。

記事で紹介されている「自分に自信が持てず息苦しくなりがちな子どもたちが、達成感や自己肯定感を得られるように支援する場所」という考え方に私は疑問を持ちます。意味が曖昧だということもありますが、放課後デイサービスが甘やかす場所になっている可能性があるからです。

「よそで頑張っているから無理をさせないでおこう」というのは一見、常識的な考え方に思えますが「正しくは暴れても対応方法がわからないので放置している」であったり「短時間の預かりであるから甘やかしておいても問題が大きくならない」といったりすることが実際であると感じます。

放課後デイサービスで学校の宿題を行う、学校の宿題がそもそもない子供に対しては基本的な生活習慣(手洗い、着替え、排泄等)を身に付ける場であることが理想だと思いますが、指導者にそれができる人が確保できるかは疑問です。

蛇足ですが、記事で述べられているように「子供が嫌がっているから問題のある施設」というとらえ方は必ずしも正しくはないと思います。子供が楽しんでいける場所は子供に何の負担もなく、わがままが許される場所になっている可能性があるからです。子供が嫌がっていても子供が必要なスキルが身につく場所であれば、通う価値があると思います。

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『「放課後デイ」京都で急増 開設容易、サービスの質が課題』(記事)

京都新聞の記事です。

 障害のある子どもが放課後や長期休暇に通う「放課後デイサービス」を実施する施設が、京都府内で急増している。学童保育が利用しづらい子どもの居場所としてニーズが高まっていることが背景にある。ただ、開設が比較的容易にできるため、他業種からの参入も相次ぎ、サービスの質が全国的な課題となっている。京都市を含め指定を取り消される事業所もあり、国は、運営条件の見直しに乗り出した。

「新聞紙を丸めてリンゴを作りましょう。貼る色紙は赤にこだわらなくてもいいからね」。京都市中京区の放課後デイ「パンダアカデミーきょうと」は昨秋に開設した。元美術教員らが指導し、子どもたちは毎日、宿題をした後、絵を描いたり造形物を作ったりして過ごす。

臨床美術士の半田育子さん(46)は、園児や認知症の高齢者らに美術を通じて集中力、生きる意欲を養う活動を約10年間続けてきた。その経験を、障害がある子どもたちの療育に役立てたいと放課後デイを始めたという。

高次脳機能障害がある小学6年生の長男(12)を通わせている母親(48)=左京区=は「言葉でコミュニケーションがとりにくい傾向にあったが、ここで学び交流して言葉が出てくるようになった。表情も明るくなった」と話す。

放課後デイは障害のある子どもが自立の力を付ける場として2012年に制度化された。自治体が発行するサービスの受給者証があれば、利用料の大半は公的に負担される。

施設設置や職員の配置基準が緩く、利用者数が確保できれば安定収入が得られるため、営利目的の開設も相次ぐ。府内の事業所数は、12年4月は30カ所だったが、17年1月では175カ所と急増。ネット上には「異業種参入可能」と呼びかけたり、開設セミナーを案内するホームページや「無資格OK」との記載が並ぶ求人サイトがある。

母親の長男は以前、試しに通わせた事業所で、転んで口が膨れるけがをしたのに手当てされないままだった経験があるという。母親は「障害のせいで感情をうまく表現できないため、放っておいてもいいと判断したのだろうか。信じられなかった」と憤る。

重度の障害がある次女(10)を持つ女性(49)=伏見区=も、説明の際「他の子どもに迷惑かける子は受け入れられない」と言われたという。女性は「障害のために物を壊してしまったりすることもある。面倒を見やすい子どもだけ預かりたいという姿勢で、子どもをお金として見ていると感じた」と不信を募らせた。

全国的にも、ケアをほとんどせずテレビを見せるだけなど不適切な事例が指摘されている。事業所指定が取り消されるケースもあり、京都市内でも15年10月、不正受給で1事業所が処分された。

こうした声を受け、厚生労働省は今年1月、運営条件の厳格化に向けた検討を始めた。今後は、福祉の資格のある指導員や保育士、障害福祉経験者の配置などを求めていくという。

京都市身体障害児者父母の会連合会の渡辺登志子会長は「成長期にある子どもが通うため、療育の意識が欠かせない。一人一人の個性に合わせられる事業所が増えてほしい」としている。

他の子供に迷惑かける子は受け入れられたくないというのは施設側としたら当然のことではないでしょうか。他害がある子供を受け入れると今度は他の保護者のクレームを対応しなければならなくなります。

京都は学童保育で統合教育事業を行っていましたが、なくなったのでしょうか。専門性を求めすぎると、一般社会と隔離されてしまう結果になります。専門性を持って支援を受けながら定型発達の子供の中で成長することが理想なのですが。

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