『放課後デイサービス「アニメ見せるだけ」? 国が対策へ』(記事)

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自閉症スペクトラム障害児に対するABA療育
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提携教育機関
提携教育機関

(出典:GATAG

朝日新聞の記事です。

 障害のある子どもを預かる「放課後等デイサービス」が急増している。開設の条件が緩いこともあって新規参入が相次ぎ、5年間で4倍以上になった。その半面、質の低下への懸念が強まっており、厚生労働省が対策に乗り出した。

千葉県船橋市にある発達障害児向けの放課後デイ「STEP(ステップ)」は2016年10月に開設された。ビルの2階、約70平方メートルの部屋に特別支援学校の子どもらが通う。

月に1度の調理実習日。子どもたちはエプロンをつけ、フルーツサンドづくりに挑戦した。ジャムをうまく塗れなかったり作業が遅れたりしても、職員は「おいしそう。上手だね」と励ましながら見守る。

2時間ほど過ごし、午後5時半に送迎車でそれぞれの自宅に帰る。施設管理者の石毛利枝さん(52)は「自分に自信が持てず息苦しくなりがちな子どもたちが、達成感や自己肯定感を得られるように支援する場所」と説明する。

障害のある子どもは一般の学童保育では対応が難しいため、放課後デイは共働き世帯のニーズが高い。2人の子どもを預けるパート女性(41)は「以前は働くことをあきらめていたこともあった。預かってもらっている間に働けるようになって助かる」と話す。

放課後デイが児童福祉法で制度化された2012年度初めは2540事業所だったが、昨年4月時点には1万613事業所になり、約16万人が利用する。

だが、放課後デイの事業者でつくる「障害のある子どもの放課後保障全国連絡会」には苦情も集まっている。本来は生活能力を高める訓練をする場所のはずなのに、「アンパンマンなどのアニメ番組を見せているだけ」「送迎で2~3時間を費やし、放課後デイにいる間はおやつを食べさせるだけ」といった内容だ。

複数の事業所を利用してきた小学6年の女児の母親(50)は「職員が少なく、子どもが放置されているように感じた施設もあった。娘も行くのを嫌がっていた」と明かす。小学4年の男児を通わせている母親(49)は、アニメを見せるだけだった日もあるとして、「テレビ依存にならないか心配だった」と漏らした。

放課後デイサービスは現在、”儲かる事業”として宣伝され、一般企業の参入も多いです。例えば、アート引越センター等です。放課後デイサービスは学童保育での預かりが難しい子供を預かるという役割が大きく、内容は玉石混交のイメージがあります。

記事で紹介されている「自分に自信が持てず息苦しくなりがちな子どもたちが、達成感や自己肯定感を得られるように支援する場所」という考え方に私は疑問を持ちます。意味が曖昧だということもありますが、放課後デイサービスが甘やかす場所になっている可能性があるからです。

「よそで頑張っているから無理をさせないでおこう」というのは一見、常識的な考え方に思えますが「正しくは暴れても対応方法がわからないので放置している」であったり「短時間の預かりであるから甘やかしておいても問題が大きくならない」といったりすることが実際であると感じます。

放課後デイサービスで学校の宿題を行う、学校の宿題がそもそもない子供に対しては基本的な生活習慣(手洗い、着替え、排泄等)を身に付ける場であることが理想だと思いますが、指導者にそれができる人が確保できるかは疑問です。

蛇足ですが、記事で述べられているように「子供が嫌がっているから問題のある施設」というとらえ方は必ずしも正しくはないと思います。子供が楽しんでいける場所は子供に何の負担もなく、わがままが許される場所になっている可能性があるからです。子供が嫌がっていても子供が必要なスキルが身につく場所であれば、通う価値があると思います。

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コメント

  1. Sleepinglion より:

    坂本様
    こんばんは、私は放課後デイサービスの管理者をしております。
    とても耳に痛い、そして痛切な内容でした。テレビやビデオだけ見せている事業所、遊んでおやつ食べて帰る事業所が多いのは確かだと思います。そしてそういう所には機嫌良く通い・・・たしかに楽だものなあと思います。
    そういう事業所で、ろくでもない対応をされて、行動の問題の対処に良く悩まされたりしますが・・。
    まあ、でも基本私は思うのですが楽しくないと(メリット、強化子ですね)子ども(だけではないですが)やってくれない、やらないものだとおもいます。私の事業所では、自立課題とかいろんな訓練しますが、嫌がる子は1名を除いていないですが・・・。ご褒美もそうですが、達成感があるのだとおもいます。他にもいろいろな訓練をその子に応じて行っていますが、でも、改めて考え直す必要がありますね。
    厚生労働省も、質の改善を図るため職員の配置基準を見直し、基本的に資格者でないと仕事をして行くのが難しい状況になりました。4月から完全施行ですが、これに対応できないと事業を続けていくのは難しいので、対応に必死になってしまっている状況です。今後も有意義な記事をお願いします。いつか、お会いしたいですね、その際はよろしくお願いいたします。

    • Daisuke Sakamoto より:

      コメントありがとうございます。

      子供に人気の施設と子供の能力を伸ばす施設が違うというのは皮肉なものですね。玉石混交であっても、今までは放課後デイサービスという選択肢はなかったわけですから内容の如何にかかわらず預かってくれるのであれば保護者は助かっていることは素晴らしいと思います。

      >楽しくないと(メリット、強化子ですね)子ども(だけではないですが)やってくれない、やらないものだとおもいます。私の事業所では、自立課題とかいろんな訓練しますが、嫌がる子は1名を除いていないですが・・・。ご褒美もそうですが、達成感があるのだとおもいます。

       利用者の子供が素晴らしくモチベーションが高い状態で活動しているのですね。達成感というのは非常に重要ですね。子供が頑張って活動に参加してくれるのは①活動自体が好きな場合②終わった後に好きなことがある場合③毎回必ず決められた分量を実施させる場合の3つだと思います。日本の療育は①か②が多く、③はなかなか実施されていないように思います。①、②はいつ飽きるかわからないので常に少しずつ③を入れていく必要はあるかと思います。

       グループホームと同様にあまりにできるから厚労省がストップを掛けようとしているみたいですね。知り合いの施設ですが、過去に「放課後デイサービスは収益率が高いのでお勧めです」と営業を受けたようです。

       ご丁寧にありがとうございました。またよろしくお願いします。