『だだをこねる子どもに、お菓子を買ってはいけない』(記事)

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(出典:GATAG

今年初めの朝日新聞記事です。

スーパーで「あれ買ってよ、買って~」とだだをこねて泣いている子どもに対して、母親が一時しのぎでお菓子を買い与えると、その後お菓子売り場で決まってだだをこねるようになる行動を促進する

子どもはこのとき、だだをこねるとお菓子を買ってもらえるということを学習したといえます。

・また別の日にその子どもが母親とスーパーに買い物に来て
・また欲しいお菓子があって
・また母親に「だめ」と言われた

ときには、子どもはきっとだだをこねることでしょう。「よし、まただだをこねたら、お菓子を買ってもらえる!」と本人がはっきり意識しなくても、です。

なぜなら、過去にだだをこねることで、お菓子を無事に手にすることができているからです。あまり意識しなくても身体が自然に覚えているかんじです。

それではこのとき、母親はどのように対応したらよいのでしょう。

私にそんな壮大なテーマは語れませんので、ここでは「だだをこねてお菓子をねだる」という困った行動を減らすことを目標にします。

というのも、大人になっても同じパターンの行動を繰り返していては、子どもはいつまでたっても「適応」することができません。どこかで子どもに「だだをこねるより得策がある」と別の行動を学ばせる機会が必要です。

まず、スタートする場面によって対応が異なります。1<2<3の順で実行は難しくなります。特に3は、こちらに覚悟が必要です。病気でも掃除でもなんでもそうですが、未然に防ぐことが最も省エネですね。

・【1】だだこね防止編 : 初めてお菓子コーナーでお菓子を欲しいとねだられ、今日は買う予定がない場合
・【2】初めてだだこね編 : お菓子コーナーで今日は買わないことを伝えたときに、初めてだだをこねだした場合
・【3】習慣的だだこね編 : すでにお菓子コーナーにいくとだだこねが習慣化している場合

さて、【1】だだこね防止編からです。

【1】だだこね防止編 : 初めてお菓子コーナーでお菓子を欲しいとねだられ、今日は買う予定がない場合

これの対処は、そもそもオペラント条件づけが働かないようにしておくことが鍵です。

つまり、「だだをこねる」という行動の代わりに先手を打って「今日はお菓子を買うことはできないよ。でも、今“まあ、いっか”って我慢してママと一緒に野菜買ってくれたら、あさってはお菓子が買えるよ」と言います。

子どもにしてみれば、「“まあいっか”と言って我慢=お菓子を買ってもらえる」という新たな図式を提示されるわけです。そして、その図式に乗っかって我慢して無事にお菓子を手に入れるもよし、図式を無視してお菓子を見逃すのもよし、という具合に本人の選択にまかされているわけです。

この「あなたが望めばこうして手に入れることができますよ。のりますか? どうしますか?」というスタンスが大事です。

反対に望ましくない提示の仕方は、「今泣いたら、もう次からここでお菓子は買ってあげないよ」というようなかんじのものです。

子どもからすると、泣くことが禁止されたうえになんだか脅されているかんじです。しかも、泣かない代わりにどんな行動をすればよいのかわかりません。大人で言えば、例えば仕事中に「私語をするな」と注意されたものの、肝心の仕事の内容を教えてもらっていないようなかんじです。

やるべきことがはっきりしないと、ついつい感情に任せた反応に終始しがちです。そうではなくて、代わりにしてほしい行動を具体的に教えることが大切です。

「我慢する」というのは動きがないので、子どもにはわかりづらい行動になります。それよりは代わりに「気が紛れる活動」「子どもの好きな活動」を具体的に指示した方が成功率を高めることができます。

「代わりにカートを押してみようよ」
「いちばん大きいニンジンをみつける競争しようか」
「”か”のつく野菜を探しにいこう」
「レジにつくまで赤いものたくさん見つけた方が勝ちね!」
「あ、早く家に帰ったら面白いテレビがあるんだったよね!」

その子なりのツボもあるでしょうから、工夫してみる必要がありますね。

ここで述べられている方法について私の見解を述べていきます。

支援案①「だだをこねる」という行動の代わりに先手を打って「今日はお菓子を買うことはできないよ。でも、今“まあ、いっか”って我慢してママと一緒に野菜買ってくれたら、あさってはお菓子が買えるよ」と言います。

そもそも買い物に行くために、お菓子を買うことは必須ではないはずです。ですから、お菓子を好子として使用するのは避けたほうが良いです。この方法だと買い物の何回かに一回は必ずお菓子を買わなければならなくなります。

 

支援案②「我慢する」というのは動きがないので、子どもにはわかりづらい行動になります。それよりは代わりに「気が紛れる活動」「子どもの好きな活動」を具体的に指示した方が成功率を高めることができます。
「代わりにカートを押してみようよ」
「いちばん大きいニンジンをみつける競争しようか」
「”か”のつく野菜を探しにいこう」
「レジにつくまで赤いものたくさん見つけた方が勝ちね!」
「あ、早く家に帰ったら面白いテレビがあるんだったよね!」

これらは子供の注意がお菓子に行かなくなるための環境調整をしているに過ぎません。これらの注意がなかったら途端に子供の注意はお菓子にいくことでしょう。ですからわざわざする必要はないと思います。

私の支援案は以下の通りです。

①子供がスーパーで「お菓子買って」と言ってきたら断る→これにより、子供がお菓子をねだる行動は消去できます。
②子供がスーパーで「お菓子買って」と言わない日に時折お菓子を買ってあげる→これにより、子供は駄々をこねる場合はお菓子を買ってもらえず、駄々をこねずに買い物に付き合った日にはお菓子をもらえます(分化強化)。また、時折好子をもらえる強化スケジュール変動比率強化スケジュール)なので行動が強く強化されます。

これだけで十分よくなると思います。

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