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NHK U&IでLDに対する合理的配慮の問題

先日、放送でみたNHKのU&Iがとても面白かったです。

ざっくり説明します。普通級に所属するアイ君はタブレットを使用して算数の授業を受けていました。 アイ君は算数のテストで90点を取った一方で、同じクラスのユウ君は32点しか取れませんでした。 ユウ君はアイ君がタブレットを使用したことで高得点が取れていると考え、ずるいと思いました。ですが、アイ君が文字の見え方が他人とは異なり、黒板の文字を読み取ることが難しいこと、ユウ君が家で勉強をしなかったことが算数のテストが悪い原因だということを指摘されてアイ君がタブレットを使用することをに納得しました。

映像では言及はされていませんでしたが、アイ君は学習障害の識字障害、読字障害であると考えられます。アイ君がタブレットを使用することを「眼鏡を使ったり、松葉杖を使ったりすることと一緒」と説明されていました。ですが、この2つと圧倒的に違うことは

  • 定型発達児にとってもタブレット学習は勉強を効率的に進めるためのツールとなること
  • アイ君の見え方が他の人とは違うということは客観的事実に基づく証明が難しいこと

であると思います。私は、「発達障害」という診断名をうけている子供だけ効率的に学習を進めるツールを許可されるというのは意味がないと思います。なぜなら、発達障害と診断されていなかったとしてもタブレット学習のような方法が効率的である子供もいるからです。ですから、テスト時間の延長、ツールの使用というのを誰でも選択できるようにすることが一番であると思います。

特に私は、鉛筆で文字を書いて学習する方法の効率の悪さが気になっています。板書を写して終わる授業であればビデオでもできます。他人と話したり、考えたりといったことに集中するためには誰もがタブレットを使用してもよいのではないでしょうか。

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