ブログ

楽しい遊びを教えるためにもまず学習を(自閉症療育)

(出典:PhotoAC

 自閉症スペクトラム障害等の発達障害児に遊びを教えることは時に難しいです。例えば以下のような症状がある場合です。

  • 子供から他者に自発的に働きかけることがほとんどない(アイコンタクトをしない)
  • 子供がおもちゃを適切に使用せず、手を振る、クルクルと回る、奇声をあげるといった行動を繰り返す(自己刺激行動)。

  このような子供に遊びを教えることは

  • 子供が喜ぶ遊びをさせなければいけない。
  • 子供の行動を制御しなければならない(自己刺激行動を制止するなど)。

と高いスキルが求められます。プロのセラピストや子供との遊びが得意な人では可能かもしれませんが、とても難しいです。こういった場合は、まずコンプライアンススキルを先に向上させることが効果的です。なぜかというとコンプライアンススキルが高い子供は自分が好きな遊びでなかったとしても参加してくれるからです。子供は面白いもので、強制的でも参加した遊びは好きになる可能性が高いです。つまり

  • 好きだからその遊びをするようになるのではなく
  • その遊びに参加したから好きになる

可能性があるということです。まずは、自分が好きではない遊びでも参加できるようなスキルを鍛えてみてはどうでしょうか。

Back

お問い合わせ