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世界仰天ニュースの自閉症のピアニスト

(出典:PhotoAC

  今週のザ・世界仰天ニュースで「イケメン天才ピアニストの真実」が放送されました。紀平凱成(きひらかいる)さんは自閉症の診断を受けていますが、一度聞いた音楽を即興で弾けたり(耳コピ)、難解な曲を弾けたりとの特技があります。

 映像でよかったのは「自閉症だからできない」「自閉症が原因」といった説明がされていなかったことです。「自閉症の特徴は個人差が大きい」といったことが説明されており、紀平さんの行動も「自閉症が原因」と説明されず、「自閉症の特性があった」と言及されていました。

 それ以上によかったのは、紀平さんが感覚過敏を改善する取り組みが説明されていたことです。光に対して過敏に反応してしまい、まぶしく感じてしまうという視覚過敏に対して、紀平さんは積極的に昼間に外出することにより改善したとのことでした。少々荒っぽいですが、これはエクスポージャーの手法を用いています。苦手な対象に対してあえて触れ合う機会を増やすことで慣らしていく方法です。

 「自閉症だからできない」「自閉症だから周りが配慮しよう」といった番組が多い中、このように自閉症の特性を改善した例や、それによって特定の分野での活躍ができるようになった例をあげることは非常に良いと思います。自閉症の特性を持っていることは困難が多いこととほぼ同義ですが、多少なりとも改善できないわけではないですから。

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