月別アーカイブ: 2018年8月

鉛筆の持ち方を教える前に

(出典:PhotoAC

鉛筆の使い方を教える前に2つのチェック項目があります。

  1. 年中以上であること
    行動はいったん教えても日常的に使わなければ忘れてしまいます。よって、小学校の勉強を継続して実施する年長以上でなければしなくてよいと私は考えます。
  2. 箸の持ち方がある程度できること
    画像は上が一本での箸の持ち方で下が鉛筆の持ち方です。
    御覧の通り、ほとんど一緒です。よって、箸の練習がひと段落したら開始したらよいでしょう。
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『東京都の「独自ルール」運用に大問題が判明!療育・児童発達支援施設の入所基準見直しを』(記事)

(出典:PhotoAC

BLOGOSの記事にこんなブログが取り上げられていました。

自らも医療的ケア児の子どもを持つ保護者の方が、住み慣れた地域に児童発達支援施設を立ち上げるべく奔走。

物件を探し、行政と折衝し、ようやく開設までの道が見えてきたところで、東京都から告げられたルールは

「自分が立ち上げた施設には、自分の子どもを通わせることはできない」

というもの。

この方によれば、そのような規定はあらゆる法律・通達・ガイドラインに記載がなく、これまでも一切説明されなかったとのこと。

それでも都側の担当者は

「子どもの療育に親が参加してはいけないことは当たり前すぎるので、敢えて記載はしていない
「他県では認めているかもしれないが、東京都では公平性の観点から認めていない

と取り付く島もなく、開所の目処が施設が暗礁に乗り上げる危機にある、との内容でした。

保育園でも同様のケースがあります。親が保育士として働くにはまずは自分の子供の保育園を別に探さなければならないという皮肉なことが起こっています。

加えて、「子供の療育に親が参加してはいけないことは当たり前すぎる」というのは誰が決めたことなのでしょうか。公的療育が頼りないからこのような施設を作っているのであって、そもそも周辺の施設環境に恵まれていたのであれば、施設運営をしようなどとは思わないはずです。

療育は必死な人達が協力すると効果的になります。つまり

  • フリーランスのセラピスト(稼がないと生活ができないため)
  • 保育園や小学校の先生(子供と一緒に過ごす時間が長いため)

これらの人の参加が不可欠です。施設まで作ったのに自分の子供が利用できないという前例を作ってしまうとよりよいサービスの提供という点でも大きなマイナスではないでしょうか。

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『まず片足の靴を脱いで後部座席におく。幼い子どもを車内に置き去りにしない方法』(記事)

(出典:PhotoAC

lifehackerの記事が面白かったです。

高温の車内に幼い子どもをうっかり置き去りにしてしまう。

こうした悲惨な間違いは、実は誰にでも起こり得ます。

ユニークな防止策が書かれていました。

子どもをチャイルドシートに固定したら、左の靴を脱ぎ、それを後部座席の適当な場所において車を運転するのです。

車を停めて外へ出ようとしたとき、片方が裸足であれば必ず気がつきます。そこで子どものことも、必ず思い出すというわけです(もちろん、靴のほうが子どもよりも大切というわけではありません。単なる脳の仕組みの問題です)。

少しばかばかしいような気がするかもしれませんが、思いも寄らない事故の防止に、きっと役立ってくれると思います。

ここでの置き忘れ防止策の対象者はまだ言葉が話せず、動くこともままならないような乳幼児(0歳~1歳程度)に当たると思います。面白いと思いますが、実用性はないですね。裸足での運転はサンダルの運転とは違い、違反ではありませんが、急ブレーキ等で踏ん張る時に裸足だと支障があるように感じます。そこで、代替案を考えました。

  1. スマホを子供の横に置く
    メリット→スマホは必需品なので忘れたらすぐに思い出します。
    デメリット→運転中にナビ等でスマホ使用することができません。
  2. 財布を子供の横に置く
    メリット→財布は使うことが多いので、買い物の時には忘れづらいです。
    デメリット→財布を使わない場面はそこそこあります。
  3. 車の嗅ぎを子供の横に置く
    メリット→車の鍵を掛けなければならないので忘れることが絶対にありません。
    デメリット→鍵穴に鍵を入れるタイプの車では使用できません。

ということで私のお勧めは3の車の鍵を後部座席に置くことです。全ての車種に使えるわけではないですが、使える場合は便利だと思います。大人が車から降りて後部座席に鍵を取りに行く間に、子供が誤ってキーロックしてしまう可能性があるので、子供の手の届かないところに鍵を置くことを注意しましょう。

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子供が大声で泣くのに理由はない?

(出典:PhotoAC

子供に対してABAセラピーを行っているご家庭では癇癪を消すためのあらゆる努力を行っています。にも関わらず、なかなか癇癪が消えない場合があります。こういったケースでは

  • 癇癪に対して一つも好子による強化を行っていないと考えられる
  • 外出先で特に癇癪が起こりやすい
  • 癇癪の時に大声を上げることが多い

という特徴が見られます。特に子供自身にとってメリットがなかったとしてもこのような癇癪が続く場合、子供は大声で泣くこと自体が好子として機能している可能性があります。このような場合、厄介なのは子供が大声で泣くこと自体が目的となってしまう可能性があることです。

こういった問題が起きる時は、大声で泣くということを我慢して過ごすことを少しずつ練習していく必要があります。例えば、しゃべらずに静かに5分間過ごすということは、それだけで大声を上げることを我慢する練習ができます。どうしても癇癪が消えない場合は、癇癪自体が好子の可能性があることを考えてみてください。

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『発達障害者向けの自動車教習…ミニカー使った技能教習、学科は個別指導』(記事)

(出典:PhotoAC

yomiDrの記事です。

発達障害がある人たちの運転免許の取得を支援するため、栃木県鹿沼市の自動車教習所が開発した教育プログラム「つばさプラン」が成果を上げている。

 福祉の専門家が相談に乗り、学科の個別指導やミニカーを使った技能教習など、一人一人に合った支援を展開。7年間で約170人が免許を取得し、他県にも導入の動きが広がっている。

軽度発達障害の方向けのようですが、すばらしいですね。自動運転が発達するように、段々と障害が重い人でも車が運転できるようになっていったらQOLの向上ができると思います。

 

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『ヒューマノイドロボット「NAO」が自閉症の療育を支援 日本サード・パーティの「Ask NAO」』(記事)

(出典:JTP

ロボスタの記事です。

日本サード・パーティ株式会社は、ソフトバンクロボティクス株式会社のヒューマノイドロボット「NAO」に搭載した自閉症療育プログラム「Ask NAO」の取り扱いを開始することを、8月21日に発表した。

これは以前にこちらこちらで取り上げたソフトバンクグループのロボットですね。日本でも販売が始まるということで何よりです。もっとも、こちらはもうプログラミングがされたものであるため、即座に使用できるようになっているようです。価格は書かれていなかったのですが、かなり高いことが想定されます。

それでも選択肢が増えることはよいことですね。

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『精神病50年以上入院1773人』(記事)

(出典:PhotoAC

毎日新聞の記事です。

 精神病床のある全国の病院で50年以上入院する精神疾患の患者数が、2017年6月末時点で少なくとも1773人に達することが毎日新聞の調査で判明した。半世紀にわたり継続入院している患者数について公的な統計は取られていない。厚生労働省は患者の地域移行を掲げ削減を目指すが、今も病院に収容され人生の大半を過ごす人たちが数多くいる実態が明らかになった。

以前取り上げた記事にありましたが、日本は精神病院が世界一多いです。また退院までが平均で296日と断トツで長い結果になっています。病院としては長期入院患者は稼ぎ頭となっているため、入院の医療点数が極端に下げられるようなことがない限り状態は変わらないのではないでしょうか。

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トレーニングにエジソンの箸は使うべきか

(出典:Amazon)

エジソンの箸はトレーニングに使えるのでしょうかという相談を時折されます。

結論からいうとできません。理由は以下の画像を見るとわかります。

(出典:Amazon

このようにエジソン箸は上部の連結部が外せません。よって、イメージとしては箸よりもこのようなピンセットやトングに近い形です。

(出典:Amazon

ですから、ハサミやトングのような使い方には馴れますが、お箸の持ち方の練習にはなりません。ではエジソン箸の正しい使い方は何でしょうか。それは、正しい持ち方をマスターするまでの期間に使用することです。

お箸のトレーニングは時間がかかり、一年以上かかることもザラです。その期間、家庭ではお箸の練習を続ければよいですが、保育園や幼稚園では箸を使用しての食事が求められることがあります。正しい持ち方をマスターするまでに箸を誤った方法で使用してしまうと直しにくいので、この期間に保育園や幼稚園でエジソンの箸を使用することが効果的です。こうすることで、箸の使い方をマスターするまで、保育園や幼稚園では変な癖をつけることがないです。

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8月スタートの発達障害児に対するABAのペアレントトレーニング募集

(出典:PhotoAC

8月後半から始まる自閉症スペクトラム障害等の発達障害児に対するABAに基づくペアレントトレーニングの参加者を募集しております。週1回土日にオンラインで実施し、1回約2時間の全8回です。参加家族は3~家族ですので単独でペアレントトレーニングを受けるよりも割安になっています。詳細はこちらのページをご確認ください。

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療育の専門家で信頼できる人を探すための質問

(出典:PhotoAC

度々同じような記事を書いていますが、再度書きます。療育関連の専門家で信頼できる人を探すためにはどんな質問をしたらよいかです。

  1. 何が専門ですか(どこの学会に参加されて、何の理論を使用していますか)
    自分の専門が明確に言える人は勉強している可能性が高いです。逆に言うと「全部」「私はいろんな方法のいいとこどりをしてるの」という人は明らかに怪しいです。
  2. おすすめの本はありますか
    おすすめの本というのは自分の基礎分野の本を勧めることがほとんどです。しっかりと数冊の本を内容に言及しながら説明できる人は信頼できる可能性が高いです。
  3. 日常的にはどのように子供とかかわりをもったらよいですか
    例えば、苦手なことを克服するために日常でできることを具体的に説明してくれる人は信頼できます。逆に「いっぱい話しかけてください」「いろんな経験をさせてください」「そのうちできます」「今はお子様はその行動を身に付けられる段階ではないです。待ちましょう」(待つ期限を明確に言わない)といったあいまいな返答、希望を持たせるが根拠のない返答をする人は怪しいです。

質問以外でもわかることはあります。

  • 自己肯定感
  • 親子の信頼関係を築く段階
  • 泣いて要求することが増えたのは自我が芽生えた証拠です(要求が出てくるようになりましたね)
  • トラウマ
  • 訓練による二次障害
  • 落ち着いた環境の中で

ここらへんのことを言う人はかなり怪しいです。これらの言葉を使うのは残念ながら同業者である臨床心理士が多いのですが。

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